労働保険料の仕訳は「法定福利費」「立替金」を使用する!

労働保険料の仕訳は「法定福利費」「立替金」を使用する!
ひとり社長

先日、従業員の労働保険を納付したのですが、どのように仕訳をすれば良いかいまいちわかりません……

オンライン税理士

労働保険の仕訳難しいですよね、それでは詳しく説明致します!

労働保険は、毎年5月末ごろに、申告書が都道府県労働局から届きますが、初めて届いたとき何だこれは?ってなりますよね。

社労士の先生に相談するなどして、なんとか申告・納付ができたとして、今度は会計ソフトにどうやって入力すれば良いの?ということで、またつまづく……

労働保険の仕訳には、何種類かパターンがあり、「法定福利費」「立替金」の勘定科目を使用します。

今回は、そんな労働保険の仕訳について解説します!

この記事では、一般の方向けに専門用語を使わず、出来るだけ柔軟な言葉を用いて、要点だけを抑えて書いています。

個別具体的な事項については、お近くの税理士の方にご相談下さい。

当事務所は、スモールビジネスの会社向けでオンライン対応ができる税理士事務所です。

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目次

仕訳の前に労働保険の仕組みについてざっくり知ろう

労働保険に関する仕訳をするにあたり、まずは、労働保険の仕組みについて知ることが重要です。

そのため、ここでは、労働保険の仕組みについてざっくり解説します。

労働保険は、労災保険と雇用保険に分かれています。

労災保険は、100%事業主負担です。

一方で、雇用保険は、事業主と被保険者で割合に応じてそれぞれ負担する形となります。

労働保険は、労災保険と雇用保険に分かれている。

雇用保険の被保険者負担分は、毎月の給料から天引きされます。

労働保険料は、毎年6月1日~7月10日に申告・納付をします。

この時、納付する労働保険料は、「概算保険料」と「確定保険料」から構成されます。

概算保険料とは……

次の年度で納付する労働保険料を概算で計算して前払いするというものです。

確定保険料とは……

当年度で確定した労働保険料のことです。

オンライン税理士

労働保険料の具体的な計算の仕方については、この記事の本題から外れてしまいますので、割愛させていただきます。

労働保険の仕訳には何種類かパターンがある

上記で、労働保険の概要がつかめたら、いよいよ労働保険の仕訳について説明します。

労働保険に関する仕訳は、「概算保険料を納付した時」「給与を支払った時」「確定保険料を納付した時」があります。

オンライン税理士

これら3つの時点での仕訳について、代表的な2つのパターンについてご説明いたします。

【パターン①】すべて「法定福利費」で処理する方法

すべて「法定福利費」で処理する方法のポイントは、以下のとおりです。

  • 労働保険を納付した時点で、「法定福利費」を計上
  • 給与を支払った時に、天引きした雇用保険の従業員負担分を「法定福利費」のマイナスで計上

概算保険料を納付した時

借方勘定科目金額貸方勘定科目金額
法定福利費○○○現金預金○○○

「給与を支払った時」

借方勘定科目金額貸方勘定科目金額
給料賃金○○○現金預金○○○
法定福利費○○○

「確定保険料を納付した時」

借方勘定科目金額貸方勘定科目金額
法定福利費○○○現金預金○○○
オンライン税理士

この方法は、最もシンプルで簡単な仕訳と言えます。
中小企業でこの方法を採用している会社は多いです。

【パターン②】従業員負担分を「立替金」として処理する方法

従業員負担分を「立替金」として処理する方法のポイントは、以下のとおりです。

  • 「概算保険料を納付した時」「確定保険料を納付した時」に、雇用保険の従業員負担分を「立替金」として処理する。
  • 給与を支払った時に、天引きした雇用保険を「立替金」の精算として計上

概算保険料を納付した時

借方勘定科目金額貸方勘定科目金額
法定福利費○○○現金預金○○○
立替金○○○

納付した概算保険料の内、雇用保険の従業員負担分を立替金として処理します。

「給与を支払った時」

借方勘定科目金額貸方勘定科目金額
給料賃金○○○現金預金○○○
立替金○○○

給与を支払う際に、天引きした雇用保険の従業員負担分を立替金の精算として処理します。

「確定保険料を納付した時」

借方勘定科目金額貸方勘定科目金額
法定福利費○○○現金預金○○○
立替金○○○

概算保険料を納付した時と同様で、雇用保険の従業員負担分を立替金として処理します。

オンライン税理士

パターン②は、労働保険料の納付額の内、いくらが雇用保険の従業員負担分か確認したうえで、立替金として処理する必要があるため、パターン①よりかは手間がかかります。

freee、マネーフォワードクラウドにおける労働保険料の仕訳の方法

freeeの場合

freee人事労務で確定した給与のデータを、freee会計と連携させることで、給与の仕訳を登録することができます。

freee ヘルプセンター
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その際に、給与の仕訳で登録する勘定科目がデフォルトで設定されています。

雇用保険料の従業員負担分は、立替金で設定されています。

デフォルトでの設定をそのまま採用するのであれば、freeeで労働保険の仕訳を登録する際は、上記のパターン②で登録することになります。

マネーフォワードクラウドの場合

マネーフォワードクラウドも、freeeと同様に、マネーフォワードクラウド給与で確定した給与のデータをマネーフォワードクラウド会計に連携することができます。

雇用保険料の従業員負担分は、「預り金」という勘定科目が、デフォルトで設定されています。

雇用保険の従業員負担分を、「預り金」で処理する方法は、今回紹介していませんが、預り金として処理する場合もあります。

下記の、マネーフォワードクラウドの記事を参考にしてみて下さい。

もちろん、勘定科目の設定を「法定福利費」「立替金」に変更して、パターン①、パターン②の方法を採用しても大丈夫です。

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労働保険の仕訳に自信がない場合は、税理士に確認してもらいましょう!

今回は、労働保険の仕訳について解説しました。

一番シンプルで楽な方法は、すべて法定福利費で処理する方法です。

ただ、この方法を絶対的にお勧めできるのは小規模企業になります。

労働保険料を納付した月の、法定福利費の計上額が大きくなるなど、月次損益の正確性に欠けるところがあるためです。

月次会計で経営判断などをしている場合は、経営判断に支障をきたしてしまう可能性があることを頭に入れておきましょう。

また、仕訳が間違っていると税額計算に影響が出てしまいます。

仕訳に自信がないという方は、税理士に仕訳が正しくできているか確認してもらうようにしましょう。

当事務所でも、顧問税理士として、会計ソフトへの入力が正しくできているかを、一つづつ確認させていただいております。

オンライン税理士

顧問契約をご検討いただける方は、ぜひ一度下記より無料面談にお問い合わせいただければと思います!

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この記事を書いた人

ebitaxのアバター ebitax 代表税理士

1987年生まれ。千葉県千葉市出身。海老名オンライン税理士事務所・代表税理士。東京税理士会豊島支部所属(税理士登録番号142906)ひとり社長専門の税理士として、オンラインツールを駆使して、リーズナブルな顧問料でも代表税理士がお客様の担当になる。

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