こんにちわ!起業に強いカジュアル税理士の海老名佑介です!(プロフィールはこちら!)
起業したばかりの経営者の皆さんの中で、こんな方いませんでしょうか?
- 起業して会計ソフトを選ぼうと思うけど、どれにすれば良いかわからない。
- 会計ソフトがインボイス対応しているのか気になる。
- 初心者でも使いやすい会計ソフトってあるの?
- 会計ソフトって費用はどのくらいかかるの?
会計ソフト選びは、起業したばかりの経営者の皆さんが、迷うことの一つです。
そこで今回は、お勧めの会計ソフトを、これからの時代に即したクラウド会計3社(freee、マネーフォワードクラウド、ジョブカン会計)に絞って、機能や費用プラン、インボイス対応についてそれぞれまとめます。
本記事を読むことで、自分がどの会計ソフトにすべきかの方向性がわかります。
筆者は、起業に強い税理士として、クラウド会計ソフト使用歴およそ8年になります。
そのため、クラウド会計を熟知しておりますので、自身の使用した所感とともに、それぞれのクラウド会計について解説します。
初心者でも入力しやすい「freee」
freeeの特徴
freeeは、フリーランスの方をはじめとした個人事業主の方から、中小企業~上場企業まで幅広い方が利用するクラウド会計になります。
その中でも特に、フリーランスの方に人気のクラウド会計ソフトであると実感しています。
なぜフリーランスの方に人気なのか?
それは、freeeが「経理が初めての方」や、「簿記の知識があまりない方」でも使えるようなシステムになっているからと言われています。
一方で、従来の会計ソフトに慣れている方にとっては、初めは使いづらいと感じるところがあるようです。
ただ、これも慣れの問題で、freeeを使いこなせるようになると、freeeの良さがわかってきます。
ヘルプ機能も充実しているため、わからないことがあったときには、検索をかけて調べることで大体のことが解決できるようになっています。
freeeの費用プラン
freeeの費用プランについては、freeeのホームページに記載があります。
法人向けプランはこちらです。
個人事業主向けプランはこちらです。
freeeの費用は、年一括払いにすると、
- 個人事業主 980円/月~
- 法人 1,980円~
になります。
これは、他の会計ソフトと比較しても割安です。
ただ、プランによって機能やサポートの制限などもありますので、上記のページを見て、プランを選択されることお勧めします。
良くわからない場合は、一番安いプランから初めてみて、機能制限がかかる場合は、アップグレードされることをお勧めします。
freeeのインボイス対応
freee請求書では、金額を入力するだけで、インボイス制度に対応した請求書を無料で作成することができます。
また、freee請求書で請求書や納品書を作成することで、インボイスの電子保存ができ電子帳簿保存法にも対応しています。
取引先がインボイス事業者でないと、仕入税額控除の適用ができません。
そのため、取引先が、インボイス事業者であるかどうかを確認する必要があります。
これを取引先一社ごとに調べるのは困難です。
そこで、freeeはアンケート形式で、取引先のインボイス登録番号を一括して回収できるサービスもリリースしています。
その他にも、freeeは「インボイス制度がまるっと分かる完全ガイド」というページを公開しており、インボイスの対応は万全といえます。
会計ソフト使用経験のある方にお勧め「マネーフォワードクラウド」
マネーフォワードクラウドの特徴
マネーフォワードクラウドは、弥生会計などの従来のインストール型の会計ソフトに見た目と操作が似ています。
そのため、会計ソフトに使い慣れている方に、お勧めのクラウド会計というのが個人的な見解です。
通帳やクレジットカードを連携することで、勘定科目をクリック一つで入力することができますが、「一部、簿記のルールの知識が必要」な部分もあります。
「一部、簿記の知識が必要」なのであれば、初心者向けではないのか?と思われるかもしれません。
しかし、ご自身で会計ソフトへ入力する場合は、freeeにしろマネーフォワードクラウドにしろ、ある程度の簿記の知識は必要だと思います。
見た目や操作性から、マネーフォワードクラウドの方が使いやすいと感じる方もいますので、直感的にどちらが使いやすいかという点も確認してみてください。
マネーフォワードクラウドは、スモールビジネス経営を含む中小企業全般や上場企業まで幅広く対応しているクラウド会計になります。
また、チャットでのサポートサービスがあり、担当者の方とその場でやり取りすることができるのが、安心して使える点になります。
マネーフォワードクラウドの費用
マネーフォワードクラウドの費用については、下記のページに詳細があります。
小規模~中小企業向けはこちらになります。
個人事業主/副業向けはこちらになります。
マネーフォワードクラウドもfreee同様、年一括払いにすることで、1ヶ月辺りの費用が安くなります。
- 小規模~中小企業向け 2,980円/月~
- 個人事業主/副業向け 800円/月~
になります。
freeeより高いのでは?と思われるかもしれませんが、マネーフォワードクラウドは、
- 請求書
- 経費精算
- 給与
などの機能が全てパッケージになっています。
一部の機能については、一定人数から従量課金などの料金体系になっていますので、詳細は上記のページをご確認いただければと思います。
マネーフォワードクラウドのインボイス対応
マネーフォワードクラウド請求書も、インボイス制度に対応した請求書が作成できます。
インボイスの登録番号の設定やインボイス制度に対応した形式の請求書のテンプレートが使用可能です。
取引先がインボイス事業者かどうかの確認についても、freee同様に、インボイス制度の登録番号の「一括照合機能」を提供開始しています。
マネーフォワードクラウドの一括称号機能は、インボイス制度対応の手間を大幅に削減できる機能です。
取引先リストと国税庁のデータを照合し、登録番号を一括取得、適用できます。
マネーフォワードクラウドの一括称号機能により取引先への確認作業が不要となり、一括で取引先の登録番号の把握が可能になります。
その他にも、「マネーフォワードクラウドインボイス」というサービスを2023年にリリースする予定です。
「受領プラン」「送付プラン」の2つのプランがあり、どちらかのみの契約も可能です。
「受領プラン」は、紙やメールなどの全ての請求書を一括して受領でき、オンラインでいつでもどこでも確認できるサービスです。
インボイス制度はもちろん、電子帳簿保存法にも対応しています。
「送付プラン」は、インボイス制度に対応した請求書を電子発行してくれるサービスです。
マネーフォワードクラウドインボイスは、2023年対応予定ということで、まだリリースされていないサービスのため、詳細は上記のページに載っているところまでですが、リリースされれば、確実に業務効率化に貢献すると思います。
クラウドとは思えない軽快な操作が可能な「ジョブカン会計」
ジョブカン会計の特徴
ジョブカン会計は、ツカエル会計という、インストール型の会計ソフトがクラウド化したものです。
ツカエル会計は、元々、ビズソフト株式会社が開発・運営していました。
ビズソフト株式会社を、バックオフィス業務を効率化する「ジョブカンシリーズ」を提供する株式会社DONUTSが買収しました。
そのため、ツカエル会計はジョブカン会計というクラウド会計になりました。
ジョブカン会計は、操作性に優れているのが特徴です。
freee、マネーフォワードには出来ないが、ジョブカン会計には出来るという操作がいくつかあります。
キーボードで入力して、エンターキーで次の項目に進めるため、エクセルと同じ感覚で操作することができます。
複数タブ表示ができるというのも特徴の一つです。
また、あるタブで項目を修正すると、別タブも同時に更新されるため、効率的に作業することができます。
一つのデータを複数人で同時に操作することは、freeeやマネーフォワードでもできますが、他のメンバーが操作している帳簿等の確認はジョブカン会計にしかできないと思います。
このような形で、ジョブカン会計は、独自の軽快な操作性が重視されている印象を受けます。
ジョブカン会計の費用
ジョブカン会計は、2,500円(税抜)〜の利用になります。
5ユーザーまでは、料金プランの中で、
- 勤怠管理
- ワークフロー
- 経費精算
- 労務HR
- 給与計算
が使えるようです。
また、
- 見積/請求書
- 採用管理
については、ジョブカン会計と同時契約で、1,500円/4ユーザーで使えるようです。
ジョブカン会計のインボイス対応
ジョブカン見積/請求書を使うことで、インボイス対応可能な請求書を作成することができます。
freee、マネーフォワードクラウドにあった「取引先がインボイス事業者かどうかを一括して確認する機能」は現状では確認できませんでした。
今後、リリースされる可能性があるかもしれませんので、追って確認します。
まとめ
今回は、起業家にお勧めのインボイス対応のクラウド会計についてまとめました。
本記事の中で、インボイス制度のそもそもを知らないと理解出来ないものもあったかと思います。
また、そもそもインボイス事業者として登録する必要はあるのか?と思った方もいると思います。
そんな方は、下記の記事もお読みください。
どのクラウド会計が使いやすいと感じるかは、人それぞれになります。
どのクラウド会計ソフトにも、1ヶ月の無料トライアル期間がありますので、直感的に良いと思ったクラウド会計を試しに使用して、合わなそうであれば違うクラウド会計ソフトに切り替えるのもありだと思います。
また、顧問税理士と契約することを検討されている方は、使おうとしているクラウド会計に顧問税理士が対応しているか確認する必要があります。
当税理士事務所は、freee、マネーフォワードクラウド、ジョブカン会計のどれにも対応しております。
代表税理士である筆者自身も、2015年のクラウド会計初期からfreeeやマネーフォワードクラウドを使用してきており、操作を熟知しています。
ジョブカン会計については、まだあまり使用している税理士は少ないと思いますが、筆者は、ジョブカン会計の前身のツカエル会計を使用してきており、他の方よりは詳しいと思います。
もし、上記の3つのクラウド会計ソフトを使用することを検討していて、税理士との顧問契約を考えている方は、ぜひ当事務所にご相談ください!
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